2012年に注目すべき戦略的テクノロジー10選
2012年に注目すべき戦略的テクノロジー10選 | 日経 xTECH(クロステック)
来年(2012)の話ということもあり、既存の技術の延長、といった感じ。
モバイルタブレットと次世代型製品
ユーザーは様々な形状の端末を、モバイルコンピューティング用に選択できるようになる。選択肢
は一つだけではない。企業は2015年までに、2〜4種類の端末を使い分けるようになる。情報システム
部門は、異なるプラットフォームの端末や、従業員が持ち込むスマートフォン/タブレットを管理す
る必要がある。モバイル・セントリック・アプリケーションとインタフェース
ウィンドウやアイコンからなるユーザーインタフェース(UI)が、タッチやジェスチャー、検索で
構成するモバイル・セントリック・インタフェースに置き換わる。モバイルアプリのUIは今後、異な
るプラットフォームで共通化する必要がある。そのため、現在はネイティブアプリとして実装してあ
るモバイルアプリの半数が、2015年までにHTML5をベースとしたWebアプリに置き換わる。コンテキストとソーシャル・ユーザー・エクスペリエンス
2013年までに、ユーザーの嗜好や行動を予測するコンテキスト・アウェア(文脈理解)・コン
ピューティングを適用したアプリケーションが、モバイルの世界で普及する。インターネット・オブ・シングス(IoT)
IoTとは、様々なセンサーや機器が、インターネットに接続する状況を指した言葉だ。組み込み型
センサーやイメージ認識、NFCペイメント(携帯電話機を使った決済)の発達によって、IoTはいよい
よ普及期に入る。Appストアとマーケットプレイス
ガートナーでは、米アップルや米グーグルが設けるアプリケーションストアからのダウンロード件
数が、2014年までに年間700億件に達すると予測している。企業向けに特化した、セキュリティ強化
型のストアも登場するだろう。次世代アナリティクス
データ分析は、三つの方向性で進化を遂げる。第一に、データ分析機能がビジネスシステムに統合
される。第二に、過去のデータの分析ではなく、リアルタイムデータ分析による近未来の予測が増加
する。第三に、従来の構造化データだけでなく、テキストや音声、動画を含む様々な種類のデータが
分析対象となる。ビッグデータ
企業が取り扱うデータの規模や複雑さ、形式、スピードが、従来の情報システムに収まりきらなく
なる。インメモリーDBといった、従来とは全く異なるデータ管理手法を利用する企業が増える。インメモリーコンピューティング
インメモリー技術が、データ分析やイベント処理、アプリケーションサーバー、データベース管理
システムといった様々な用途で利用されるようになる。超低消費電力サーバー
携帯機器向けの省電力プロセッサを採用した、従来比で30倍以上も電力消費効率が優れるサーバー
が登場し、「MapReduce」のようなディスクの読み書きが主となるワークロードで使われるようになる。クラウドコンピューティング
クラウド市場はまだ、初期段階にすぎない。今後2年間は、米オラクルや米IBM、独SAPといった既
存のエンタープライズベンダーが、クラウドの品ぞろえを拡大する。