長塚圭史「葛河思潮社」による『浮標(ブイ)』をみる

先日、長塚圭史*1の新プロジェクト「葛河思潮社」(くずかわしちょうしゃ)の第一弾演目『浮標(ブイ)』をNHKで放送してたのを録画したまま放置してしまっていたので、GW中に鑑賞。

ものがたり
夏も終わりの千葉市郊外の海岸。洋画家久我五郎は自己の芸術を信じ、肺を病む妻の美緒を看護しながら貧困と闘っている。彼を排する低俗な画壇、財産の譲渡を迫る家族など、苦境のうちに妻の病気は次第に悪化していく。戦地へ赴く親友が五郎を訪ねた数日後、その献身的な努力もむなしく美緒の病状が急変。その枕元で、五郎は万葉の歌を必死に詠み上げる−。

戯曲は古く何度か再演されている。らしい。らしいというのは、私にとっては初めてだから。これがシェイクスピアだとはっきりと、同じ戯曲をなんども違う演出でみた、といいきれるんだけど。
セット、ただ砂場が広がる。これが家になったり、砂浜になったり。ぴーんと張り詰めた感じが、テレビをみてても伝わってくる。しーんとした中に役者の声だけが響く、、、その場にいたかったなぁー。こういう空気って演劇でしか味わえない気が。
詳しくは CoRich 高野しのぶさん、
しのぶの演劇レビュー: メルマガ号外 葛河思潮社『浮標(ブイ)』
まねきねこさん、
http://homepage1.nifty.com/mneko/play/KA/20110119s.htm
葛河思潮社「浮標」: 正しくも松枝日記

主役の芸術家、田中哲司。安定してるなー。今作では苦悩する様、うまい。
安藤聖さん、先日結婚しましたね、おめでとう。
大森南朋さん、あれだけ?随分贅沢な役者の使い方、
中村ゆりさん、相変わらずおきれいで大好き。
古い戯曲だから、青空文庫で読める。今度読んでみよう。
図書カード:浮標