『プリンセス・トヨトミ』万城目学

もうすぐ映画も公開されることもあり、文庫になったこともあり、で、万城目学『プリンセス・トヨトミ』である。

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

このことは誰も知らない―四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京から来た会計検査院の調査官三人と大阪下町育ちの少年少女だった。秘密の扉が開くとき、大阪が全停止する!?万城目ワールド真骨頂、驚天動地のエンターテインメント、ついに始動。特別エッセイ「なんだ坂、こんな坂、ときどき大阪」も巻末収録。

『鴨川ホルモー』では京都を、『鹿男あをによし』では奈良を舞台にしてきた著者が、今度は大阪を舞台に描く。この２作と同じように過去の歴史、伝説が現在にもいきていて、あれこれ事件が、といった話。
会計検査院の３人、お好み焼き屋の家族、プリンセス、、それぞれのキャラが楽しい。

京都、奈良、大阪、ときたら、次は兵庫（神戸）か？意表をついて和歌山とか。和歌山じゃぁ、小説にしにくいなー。

映画では会計検査院のゲーンズブールと鳥居の性別がいれかわっているのはびっくり。キャストをみたとき、てっきり綾瀬はるかがゲーンズブールだと思った。ちょっと小説から連想されるイメージとは違うけど、どう演じるんだろう、と、思ったのに、綾瀬はるかは鳥居の方かよ。

ゲーンズブールとしては、片瀬那奈なんかどうだっただろう。背が高く、スタイル抜群で美形、コメディっぽい役もでき、ぴったりだと思うんだが。

映画は 2011/5/28〜