『マウントドレイゴ卿/パーティの前に』サマセット・モーム

マウントドレイゴ卿/パーティの前に (光文社古典新訳文庫)

マウントドレイゴ卿/パーティの前に (光文社古典新訳文庫)

モームの短編集。6編収録。彼の短編を読むのは初。『月と六ペンス』『人間の絆』といった長編は読んだことがあるけど。ミステリータッチの作品ばかりを訳者がチョイス。

目次:

  • ジェイン
  • マウントドレイゴ卿
  • パーティの前に
  • 幸せな二人
  • 掘り出しもの

『ジェイン』主人公ジェイン夫人、めちゃくちゃ年下の若い男と結婚。それまで社交界とかで全然ぱっとしなかったのに、旦那が服を作ったりして人気が。でも、みためじゃなくって話しがおもしろいからみたい。義姉タワー夫人にはなにがおもしろいかわからない。妬み。最後は若い男と別れて提督と結婚。えーっ。皮肉もきいていて。

『パーティの前に』長女ミリセントの夫ハロルドは赴任先のボルネオで自殺した、と思っていたら、パーティ前のちょっとした時間に長女の口から語られる真実。そんな話の後で、普通にパーティに出かける人々。

『マウントドレイゴ卿』世にも奇妙な物語的。おかしな夢に悩まされる卿。ラストは。

『雨』足止めを食ってしまった島で、宣教師と娼婦とが。送り返されることが決まった娼婦が悔悛し、宣教師が赦しを与えていたはずが、ラストで。

『掘り出しもの』よくできたメイドの話。