「ブラックスワン」を見る

世の中では、節電のため、自動車業界が木金休み、土日出勤、なんてことを7/1からやりはじめてるわけですが、うちも変則的で本日は平日なのにお休み。
以前から見たいと思っていた「ブラックスワン」を今さらながらみにいく。

http://movies2.foxjapan.com/blackswan/
客の入りは5,60人ほど。平日の昼間なのに、それなりにいるもんだ。ナタリー・ポートマンは本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞。「白鳥の湖」の主役に抜擢されたバレリーナ ニナ役。ホワイトスワンはうまく踊れるけど、ブラックスワンがうまく踊れない。演出家(?)に、官能的に、欲望を解放しろ、みたいなことを言われ続けるが、うまく踊れない。母の抑圧と開放的なリリーの存在。迫る初日、プレッシャーに押しつぶされ、幻覚までみたり、狂気に侵されていく。初日の前日も発狂。翌日、初日なのに遅刻。代役リリーで公演しようとしていたが、私が踊る、と。どれだけ押しつぶされそうになっても逃げはしない。舞台の前半、男性ダンサーのリフトから落下したり、とさえない。楽屋で、リリーの幻覚(?)を刺し、ついにふっきれたか、その後のブラックスワン、ホワイトスワンの踊りは圧巻、スタンディングオベーション、でも、踊りきったニナは。。

ほとんどずーっと主役のニナ(ナタリー・ポートマン)を映し続ける演出。主役とはいえ、ここまで執拗に映し続けるって珍しい。踊りの回転のときとか、どこにカメラおいて撮影したんだろう、と思う。この撮り方に耐えうる演技ってすごいぞ、ナタリー・ポートマンブラックスワンをどう踊ったらいいのか、うまく踊れない苦悩の表情とか、発狂の様子とか。最後のほう舞台の上で黒い鳥に変化していくところや、ラスト、本気で鳥肌たったよ。あとは、手の爪とか足の爪とか背中とかから血が流れたり(かなりのものは幻覚という扱い)、といったプチスプラッタ、精神的に追い詰められていく様子がちょっと怖い感じもした映画でした。

レオンのときの印象が強烈なナタリー・ポートマンですが、本作もそれに次ぐ(超える?)彼女の代表作になろうかと。

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