ナイロン100℃『デカメロン21〜或いは、男性の好きなスポーツ外伝〜』@CBGK

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ナイロン 100℃「デカメロン 21〜或いは、男性の好きなスポーツ外伝」

ケラの挨拶。

再演なのか?新作なのか?

艶笑劇を久々に、やる。エロ芝居である。
2004年に上演した「男性の好きなスポーツ」で、我々はセックスを真っ向から取り上げた。性にまつわるあれこれを、時にシリアスに、時に笑い飛ばした群像劇で、観劇後のアンケートには、男女問わず「セックスがしたくなりました」という驚くべき感想が溢れた。また、札幌での公演では、幕間の休憩後に観客が半分に減っていたという、これも驚嘆すべき記録を残し、劇団史のみならず演劇史においても、ちょっとしたエポックとなった作品である。
今回の公演は、この「男性の好きなスポーツ」を再演しようという企画から始まった。
というか、事実再演である。
しかし、純粋再演はつまらないのではないか?――脳内試行錯誤のあげく、そう思っている次第。(そもそも劇場が変わり、物理的にもまんま再演は不可能だという理由も、なくはないが。)果たしてどうなるのか、正直まだまったくわからない。改訂版とはいえあまり印象の変わらぬ再演になるのか、大改訂版再演としてまったく異なる作品になるのか、或いは、改訂に改訂の挙げ句「新作じゃないかこれは」というモノになるのか。
頭の中では、純オムニバスで上演するアイデアや、ポストドラマ演劇として上演するアイデアなど、沢山の試みが渦を巻いている。そして艶笑劇の面白がり方も、経年と共に、個人的にはかなり変容した。エグさで勝負するのではなく、ニュアンス重視で作りたい気持ちもあり、改訂の余地は計り知れない。故に、通常の再演と区別する為、タイトルも一新した。
小さな劇場での、まさにピーピング感覚で楽しめる公演だ。ご期待頂きたい。

主宰 ケラリーノ・サンドロヴィッチ

再演らしい。初演はみてないし、結果として初演とは随分違ったものになっているらしい。
オムニバス形式でいくつかの話が平行して進む。援交 父親と友だち、シャブ中警官と女、少年と友達と父親。大きくはこの3つか。話はエロエロ。途中、エロエロダンスが挿入されたり、全体の流れとは関係ない短いエロコントもあったり。プロットはあってないようなもんで、そこここ局所的に、一場面一場面が、ばかばかしくっておもしろい。