2010/11/20 / 乳と卵 / 川上未映子

午前中、歯医者へ。歯石とってもらってなんかすっきり。これで、一連の治療はひと通り終了。
午後、うっとぉしくなってきたので、散髪へ。
あとは、まぁ、まったり。

そんなわけで、(今日じゃないけど)最近読んだ本。

乳と卵 (文春文庫)

乳と卵 (文春文庫)

第138回芥川賞受賞作品。文筆歌手を自称、シンガーソングライターとして活動しながら三年ほど前からブログで日記を発表、小説二作目で栄冠を射止めた。初潮を迎える直前で無言を通す娘と豊胸手術を受けようと上京してきた母親、その妹である「わたし」が三ノ輪のアパートで過ごす三日間の物語。全編大阪弁が炸裂するが、文学的に見れば、樋口一葉ばりの息の長い文体が特徴。三人の登場人物の身体観と哲学的テーマが鮮やかに交錯し、魅惑を放つ。

2編収録の短篇集。
数年前、芥川賞受賞で話題に。文庫になっていたので、手にとってみる。
受賞時に著者が、歌をだしたり、といった芸能活動もやってたこともあり、マスコミの扱いも大きめ。
まぁ、話題になったのは、ぶっちゃけ見た目もあったんじゃなかろうか。菅野美穂椎名林檎を足して2で割ったような。
あと、なんか、意味不明さは、本谷有希子、も思い起こしちゃうんだよね。

大阪弁で語られ、一文がとにかく長い。テンポは読んでていい感じなんだが、いまいちよくわからないところはある。なんか、若々しい、生々しい、年取ってきたら、こんな文章書けない気がする。

巻子、体にコンプレックス、豊胸手術をうけようと、
緑子、口を聞かなくなっている、生理のはじまりとか、第二次性徴の体の変化に戸惑い。

そんな二人が東京での三日間を終えて、大阪に帰っていく、一歩踏み出す。