ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか / 井出洋一郎
- 作者: 井出洋一郎
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/07/25
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目次
第1章 オリンポスの神々(オリンポスの神々と巨人族の戦い―大地と天空の神から生まれた神々の骨肉の争い
ゼウス1 神々の主神―オリンポス十二神の最高神として君臨した
ゼウス2 アンティオペとダナエ―人間の娘に次々と子どもを産ませる恋多き神 ほか)第2章 英雄と半神、人類と怪物たち(パン、サテュロスとニンフたち―半神半獣とその子孫が妖精に恋して追いかける
プロメテウスと人類の起源―人間をつくり、ゼウスから守った人類の父
パンドラ―プロメテウスと人間に対するゼウスの悪意の贈り物 ほか)第3章 冒険と戦い、アレゴリー(アルゴ探検隊1 イアソンとメデイア―探検隊長と魔女、二人の愛と裏切りの復讐劇
アルゴ探検隊2 ヒュラスとキルケ―ヘラクレス、オルフェウスら英雄総出演の冒険譚
トロイア戦争1 発端―美青年パリスと美女ヘレネの略奪婚から始まる戦い ほか)
ギリシア神話とそれらを題材にした絵と。
単行本を文庫にしちゃったからか、とにかく絵が小さいのが痛いなぁ。
全般的に、ギリシア神話を紹介したいのか、絵を紹介したいのか、どっちつかずで、中途半端になってる。文章で説明, 紹介されている内容と絵が対応しきってない感じ。
単行本だと、絵が大きいだろうから、もうちょっと印象違うのかなぁ。
また、ギリシア神話にまつわる話題は、神々の呼び名がいくつかあるのがややこしいわけだが、
いくら本文中では統一しても、一般的に認知されている絵の題名まで勝手に変えるわけにはいかず、どうしようもないですかね。(例えば google:image:ヴィーナス誕生をアフロディーテ誕生、と書いたらこっちはこっちで混乱するだろう)
個人的には、阿刀田さんのこちらの本の方が読みやすかった。紹介されている絵もいくつかかぶってる。
- 作者: 阿刀田高
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/12/13
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目次
プロメテウス―火を教えた神
ゼウス―ジュピターは博愛主義?
アルクメネ―ヘラクレスの母
ヘラクレス―もっとも強い勇者
アプロディテ―愛と美の女神
ヘレネ―もっとも美しい女
ハデス―ギリシャの閻魔さま
アポロン―月桂樹は恋の名残り
ペルセウス―夜空にかかる英雄
アリアドネ―私を連れて逃げて
メディア―毒草と恋ごころ
オイディプス―運命の悲劇の代表として
イピゲネイア―生け贄の娘
シシュポス―巨石を押し上げる知恵者
ミダス―黄金を愛したロバの耳
ピュグマリオン―女神像を愛した男
ナルキッソス―自己愛の始まり
オリオン―もっとも古い美丈夫
そりゃ、文章じゃぁ、阿刀田さんのやつの方が読みやすいのは、しょうがないよね。