『趣味の部屋』@PARCO劇場

舞台をみる。
趣味の部屋|パルコ劇場40周年記念公演|PARCO劇場|パルコ劇場

脚本 古沢良太
演出 行定 勲
出演 中井貴一 戸次重幸 原 幹恵 川平慈英 白井晃
名優・中井貴一と4人の曲者俳優たちががっぷり組んで、サスペンスコメディに挑戦!

この5人を迎え撃つのは、映像界において『相棒』『リーガル・ハイ』など次々と良作を生み出し、押しも押されぬヒットメーカーとして活躍、また舞台でも白井晃と組んで『幻蝶』など骨組みのしっかりとした作品を生み出している脚本家・古沢良太と、映像での第一線での活躍は周知の通り、舞台でも『フールフォアラブ』などを演出し、高い評価を得ている行定勲

男たちが集う“趣味の部屋”の秘密とは…!?
どうぞご期待ください!!

screenshot
チラシ

前から四列目、ほぼセンターで堪能。
これはおもしろい。コメディであり、サスペンス。登場人物それぞれが持っている謎が徐々に明らかになり、真相は?どんでん返しもありで、もう、個人的に大好きな展開。
男たちが集う趣味の部屋。ガンダムおたくの白井さん、古書マニアの慈英、趣味を探している戸次さん、部屋のオーナーで料理を振る舞う中井さん。白井さんがガンダムからの台詞連発で爆笑を誘う。会場、結構みんな笑ってた、ということは、みんなガンダム知ってるのか!男4人の趣味の話で笑いを誘うなか、婦警として登場する原幹恵。行方不明になった人を探していると。
このあと徐々に、趣味の部屋の本当の意味が明らかに。中井さんがよくしていた女性が崖から落ちて亡くなっていた。事故死として処理されたんだけど、その真相を探るため、女性と接点のあった男3人を集めるための部屋だと。語られる3人と亡くなった女性との接点。プルーストリーの「夜の来訪者」を思わせる展開。朝までその女性の部屋にいたのは虫をとるただったり、ここでも笑いを誘い。で、原幹恵も婦警ではなく、趣味の部屋に出入りしてた男の彼女で、部屋の様子を探りに来ただけで。やっぱり事故死だね、で終わりそうなところで、中井さんの解離性同一性障害(多重人格)が発覚、さらには。。。終始笑いに包まれつつ、ちゃんとサスペンスにもなっている。おもしろい。原幹恵を除く4人の男優陣の安定した演技堪能。
気になるのは、チェーンがかけられたまま開けられなかった冷蔵庫。あの中にはなにが?